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2007年8月15日 (水)

誓い

  恒久の  平和に願いを  込めるなら

                 六十余年の  月日に誓う

 先日、Tくんと一緒におばあちゃんに会ってきた記事で、私の実の祖父(父方)であり、おばあちゃんにとって前の夫を戦争で亡くしていることを書きましたが、今回は、二度と戦争をしないと誓った日本国の一人として、身近にいる戦争体験者の話を、両親から聞いたことですが、ここに記したいと思います・・・。

 父は戦時中、今の北朝鮮の北部から中国にかけて成り立っていた「満州国」で昭和19年(1944年)に生まれました。
 
 当時、朝鮮や中国へ「開拓」と称して、多くの日本人が大陸へ渡りましたが、おばあちゃんも自分の姉と妹、そして夫である亡きおじいちゃんとともに4人で渡ったそうです。

 昭和20年近くともなれば、日本の戦局も終わりに近づいてるときでしたが、そんな中おじいちゃんにも「赤紙」という徴兵を要請する文書が満州で渡されたそうです。行き先は・・・沖縄でした。

 私の父を胎内に残したままおじいちゃんは戦地へ赴きましたが、おばあちゃんたち3姉妹はそのまま満州へ残ったそうです。
 しかし、日本の戦局も陰りが見えたころ当時のソ連(今のロシア)が侵略してくると聞いて、満州にいた日本人は祖国へ引き上げるために列車などを使い、移動を始めたそうです。

 そのころには父もこの世に生を受けていましたが、引き上げるときに何割かの赤ちゃんは地元の中国人に預ける、いわゆる「残留孤児」として置いて行かなければいけない状況の中、おばあちゃんは夫である亡きおじいちゃんとの約束を果たすべく、たとえ自分が死んでも生まれたばかりの父を日本へ連れて帰る決意のもと、移動を続けたそうです。おばあちゃんはそのとき弱冠20歳そこそこで未亡人になりました。

 途中、すでにソ連兵が侵攻していた土地を抜けるときも、父の口に手ぬぐいを含ませ、泣き声によって気づかれないようにしたことも聞きました。
 また、移動中は食事どころか、水分を取ることもままならないので、自分たちのおしっこをまた違う手ぬぐいに含ませ、それを飲むという過酷さだったそうです・・・。

 その後、無事に帰還しましたが、昭和20年の沖縄戦にて夫であるおじいちゃんの戦死を告げる通知が届き、その後まもなく終戦・・・。

 終戦を機におばあちゃんは母子2人、東京で暮らすことを決意。
 12、3年後に今のおじいちゃんと再婚するまで、知り合いの全くいない東京で女手一つで父を育てました。

 再婚する際、今のおじいちゃんも夫を亡くしたおばあちゃんの意を汲み、新しく息子になった父の姓を前姓のままでいいということになりました。父が言うには、満州から帰還するときの決意を忘れていなかったんだろうということで、結婚生活わずか2年ほどの夫婦でしたが、そこには計り知れない愛の深さを感じました。そして、そのことを許した今のおじいちゃんの心の広さも感じました(涙微笑)・・・・・・。

 2ヶ月近く前、6月23日の沖縄戦終結の日に『もう二度と・・・。』という記事を書きましたが、そのとき私の両親とほか数名でおばあちゃんを沖縄に連れて行ったとき、おじいちゃんが戦死したとされるある洞窟へ行き、人目もはばからず大号泣したときも悲しいのと同時に孫(私や弟のこと)まで持つことができた父をここまで育てることができたことの安堵感もあったと思います。そして、おばあちゃんの固い決意があってこその父ですし、もし途中で死んでいたら今の私もないので、改めておばあちゃんの偉大さを尊敬しますし、感謝の気持ちでいっぱいです。

 日本は昭和20年(1945年)の8月15日を以って終戦の区切りがついていますが、今、世界のあらゆるところで戦争は起きていて、国同士の争いとされてますが、実際に被害に遭うのは戦争など望んでいない国民です。

 その国民一人一人にはそれぞれの人生があります。しかし、多くの悲劇を生むことこそあれ、それを上回る利益や喜びなどありません。
 戦争の勝者とされるアメリカの戦争体験者の中にも、素直に喜べないかたもいると思います。それだけ戦争というのはどんな理由があってもしてはいけないことですし、する意味がないと思ってます。

 日本も戦争の被害者であると同時に、アジア・オセアニア諸国への加害者でもあります。2つのことを経験していて、なおかつ世界で唯一の被爆国でもあるので、もっともっと世界に戦争の悲惨さを訴えていかなくてはならないと思いますし、それが敗戦補償などとは別の補償として語り伝えていくべき使命が日本にはあると思います。

 この地球上から戦争や核兵器をなくすのは不可能だと言う人もいますが、そう思ってる以上なくならないと思います。しかし、いつの日か、敵を殺して自分たちが生きていくことに希望を見出してる少年兵が、肩からかけてる銃の代わりにペンを持ち、無限の可能性がある希望という輝きを見つけてほしいと願って止みません・・・・・・。

 最後になりましたが、日本の終戦記念日という場を借りて、日本人だけではなく世界各地で亡くなった戦争被害者、殉難者の方々に祈りを捧げたいと思います。二度と戦争を起こしてはならないという願いと誓いをこめて(合掌)・・・。

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コメント

ねこちゃんの家では戦争について良く語り継がれていますね。そのお話を今度は貴女たちの子供の世代に伝えて言ってください。戦争がどんなに愚かで悲惨なものだったのかを・・・。。
今戦争に関するいろんな法律問題が国会を中心に論議されようとしています。国益、憲法、世界共通感、人権等など問題は多岐にわたっています。これら一つ一つが平和にも繋がっています。目先の利益にとらわれず、正しい選択を支持していきたいものです。

語り部と呼ばれる戦争体験者の方達が実際に体験した悲惨な戦争の事実を ずっと語り継いでいって欲しいのですが 今の若者のうちの どのくらいの人がネコちゃんと同じように考えてくれているのか不安になります。

戦争を知らない世代が やがて日本国民全員になる日がやってくるでしょう。

それまでに 法整備をキチンとする そのためにも議論を尽くさねばならないと思います。

 戦争とは、犠牲になるのは、いつも弱い人たちで、得をするのは前線に立たないもののみという、もっとも醜悪で理不尽なシステムですからね…。
 一般国民である以上、絶対に望むべきではないと思います。
 もっとも、「国会議員」たちは、得をする側なので、憲法改正に必死に取り組んでいるようですが…(怒)。

 戦争を知らない世代であっても、戦争の悲惨さがこれだけ伝わっているのであれば、反戦への大きな力になると思います。
 本当に、この悲惨さは、無理やりにでも語り継がれなければならない、歴史の黒い一ページだと、感じずにはいられません。
 その部分を時間がないからといって飛ばす日本史の授業、明らかに「なぜ歴史を学ぶのか」という観点が欠けていると思います。

 少し感傷的になってしまいましたが、本当に、戦争だけは巻き込まれたくありません…。

どうも!
今、父の実家に来ています。初めて携帯電話からのコメントです。
今日、僕の祖母が、祖父が出兵する際に、いろんな方々から寄せ書きしてもらった国旗を見せてもらいました。
祖父は常にそれを持ち、戦っていたそうです。
寄せ書きの中には祖母の名も…。
この時は、互いに夫婦になるとは全く思っていなかったみたいですが。。。
その国旗を見た時、戦争の生々しさを感じました。。。

ねこさんのお祖母様とお祖父様の絆の深さ、また、再婚なさってからのお祖父様の心の広さに、とても感銘を受けました。。。
お祖母様の愛情にも。

こんばんは、あおぞらです。
今日は全ての戦没者の方々に合掌したいと思います。

おばあさま、おじいさま‥大変な御苦労をなさったのですね。読んでいて本当に頭が下がる思いです。
先人の方々の大変な御苦労と血の滲むような努力の上に現在の日本があるのですね。

戦争や紛争を根絶することは困難なことですが二度と悲劇を繰り返さないように全ての国家が取り組んでいかなければと思います。

<こねこのおへんじ♪>
 皆さまコメントしていただきありがとうございます☆

<なまはげパパへ>
 私の子供だけじゃなく、その先、さらに先へと受け継いでもらうために努力する義務が、私もそうですし、親の世代にもあると思います。

 戦争に関わる法律が今問われるのは、それだけ戦争に対する法が時代から少しずつズレてきてる証拠でしょうね。

 正しい選択を支持するには正しい歴史認識を整えてほしいですね・・・。


<あい母さんへ>
 私は記事にした考え方が当たり前だと思って今まで生きてきましたから、他の若い人たちがどれだけの常識なのかも知りたいところですね・・・。

 今、NHKで憲法9条のことで議論されてますが、どの議論が正しいと言うより、こういう議論もあって然るべきと捉えたほうがいいでしょうね。


<markさんへ>
 先ほどもNHKで議論されてたなかで、軍隊(日本の場合、自衛隊)は国家を守るけど、戦争になったら市民は守れないと言ってました。まさにそのとおりだと思います。

 反戦も、ただ反対するのではなく、なぜ?してはいけない理由は?というところから学ばなければいけないと思ってます。それが今の学業に組み込まれてるのかが不安なんですけど・・・。
 
 
<ちぃちゃんへ>
 それはとても貴重なものを見せてもらったね。
 私の場合、もうおばあちゃんから直接話を聞くことができなくなったから・・・。

 戦争体験者の平均年齢もかなり上がってきてるし、聞きたくても聞けない情況に置かれてる人も増えてるから、元気なうちに聞けるだけ聞かせてもらってね(微笑)。

<こねこのおへんじ♪>
 コメントしていただきありがとうございます☆

<あおぞらさんへ>
 ありがとうございます。
 きっと、そう思ってくださる方がいるだけでも戦没者も少しは救われるかと思ってます(微笑)。

 ウチは父と私で年齢が離れてることで、小さいころはいじめの原因の一つにもなりましたが、今ではこういう祖父母を持ったことに感謝していますし、父にも感謝しています。よくぞ生きて帰ってきてくれたと・・・。

おはようございます!
終戦記念日の記事、
あのおばあちゃんですね。
いつも特別な思いでいる訳が
少しわかりました。
ずっと伝えていきたい話ですね。

<こねこのおへんじ♪>
 コメントしていただきありがとうございます☆

<△イチおじさんへ>
 小学校4年生ごろに亡くなった、母方のおばあちゃんとの交流があまりなかったために、今のおばあちゃんへの想いは格別です(微笑)。

 私の子供、さらには孫へと伝えていきたいと思います。

先日の13日のグッタリしたお話(コメントしてなくてすみません)読みましたよ~。

戦争、周りにはあまりそうゆう話をしてくれる人もいないので、実感が沸かないのも事実なのですが、TVなどで見るとやはり胸が痛いです。

憲法改正などが問題になっていますが、終戦時の誓いを政治家さんには忘れないでもらいたいと思います。

<こねこのおへんじ♪>
 コメントしていただきありがとうございます☆

<ちびとんとんさんへ>
 そんな、謝らないでください。
 私は強制してませんから、いつでも好きなときに好きな記事にどうぞ(微笑)。

 私も両親からこの話を聞くまでは、ニュースなどで小さいころに見た追悼式典の様子しか知りませんでした・・・。

 でも、初めて聞いたときはショックというか、言葉には表せないくらいの衝撃を感じました。

 今の政治家の中には戦争を体験した親を持つかた(もしくは自分が)が多いと思うので、じかに聞く機会もあったはずで、忘れてほしくないなぁと思いますね・・・。

このお盆の時期にTV番組はこぞって、戦争の貴重な証言やドラマを取り扱っていましたが、お盆という時期は、国民のお盆休みとかぶりますので、国は国民に唯一の被爆国であり、戦争は何も生むものはないことを会社や学校などで、普段から教えなければならない義務があると思います。八月以外でもTVでは、お盆で流したような戦争の悲劇を伝える番組づくりをしてほしいと感じます。ふだんから戦争の悲劇を知っておいた上で、お盆の帰省、花火、海外バカンスに行くようになれば良いと思いました。

はじめまして。心の赴くままに!さんのところから巡ってまいりました。

戦争を反対する強い思い、多くの日本人が持っていると思います。それを口に出し、(署名などのような過激じゃなくてもいいから)行動としておこしていくことが大切なんでしょうね。

<こねこのおへんじ♪>
 コメントしていただきありがとうございます☆

<タジイさんへ>
 おっしゃるとおりですね。
 法律ではないものの、義務化するほど積極的になってほしいですね。

 悪い意味ではなく、洗脳するくらいの勢いで1ヶ月に1、2回くらいは戦争のことを報道してほしいです・・・。


<Takeさんへ>
 はじめまして☆
 コメントの公開が遅れて申し訳ありません(一礼)。
 私のところは公開待ちの設定にしてるので、平日は少し遅くなることをご了承くださいませ・・・。

 戦争に対する思い・・・私みたいに若輩の世代でもこう思うんですから、これからますます忘れられていく危険性があるなかで、もっともっと学校で教えてほしいですね。そうすれば何かしらの行動へ移るにも知識を伴うことができますからね(微笑)。

 こんな個人的な想いの記事にコメントしていただき、ありがとうございます(一礼)。

戦争・・・平和ボケしている私達の世代にはこの平和のありがたさ、
戦争体験者ほどは分かっていないのかもしれませんが、
それでもやはり恒久の平和を願わずにはいられません。

後世にもこの戦争の体験談や史実を伝えて行かねばなりませんね。

<こねこのおへんじ♪>
 コメントしていただきありがとうございます☆

<しまさんへ>
 私の場合、平和ボケというか戦争のことを両親から聞かなければ、ただの歴史の一部としか捉えてなかったかもしれません・・・。

 体験談を聞いたからには、私に伝えていく使命が与えられたと思ってます。そして、いつまでも平和であるように願いを込めて・・・。

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